宣言

 「技術の世紀」といわれている21世紀。だが、人はどれほど技術に自信を持っていいのだろうか。技術は自然を制覇することはできない。あらゆる技術は科学に導かれねばならない。科学は人間の知恵である哲学、芸術、文学に先導されてこそ、人は初めて地球の上に生きていくすべを手に入れられるのではないだろうか。 

  

 エヴィデンス、合理性のみを重視するのではなく、人が人たるゆえんである想像力に根ざした、文化、芸術、文学、言葉の力によって世界を創造することの必要性を主張しよう。社会を変えるために「文化デモンストレーション」を行うこと。発言していくこと。そのような表現に耳を傾けること。そのために学ぶこと。これこそ人として責任を持って生き続けることであろう。明るく、美しく、シニアの人たちが輝きながら、生き抜くことを目指そう。いまは忙しい現役の人たちよりも前に出て、次世代、若い人たちに伝えていかねばならないことを考えよう。その責任を自覚しよう。そう、「生きとし生けるもののために、地球を守るため」、現代社会に向けて発言することが、いま、求められている。

 

(提言)

シニアたちよ、発言を!

 第一の人生は子供のころ、ひたすら忙しかった現役時代の第二の人生、そしていま、第三の人生を迎えているシニアのわたしたち。人生経験をたくさん積んだシニアだからこそ、おおきな心、おおきな目で世の中を見ることができるかもしれない。この地球が世界が社会がもっともっと良くなるようにと頑張って表現していきましょう。

 さあ、出番です。ゆったりした気持ちで問題を見つめ、自分の思いをはっきりした言葉にしていきましょう。おおきな声にしていきましょう。そのような声を出している人たちに耳を傾けましょう。発言の場を、機会を創りましょう。

 まだまだ元気なシニア。いまだからこそ、社会のために尽くせることもあるでしょう。明るい社会のために、子供たちのため、次の世代のために働くのはいまです。引退などできません。 のんびり過ごしているとこの世の中、暗くなっていくばかり。地球を守るため、生きとし生けるもののために貢献する文化を創り、支えましょう。

 そのための勉強をしましょう。