過去のイベント

【4】

第2回文化デモンストレーション  

天満敦子 Violin Concert

望郷のしらべ~遠くから、近くから

 

日時:2014年5月29日(木)18:30~ *木曜日です。 

場所:津田ホール

(東京・JR千駄ヶ谷駅前/大江戸線国立競技場駅A4出口)

前売:3,500円 当日:4,000円

 

演奏予定曲:シャコンヌ、望郷のバラード、ツィゴイネルワイゼン、ハンガリー舞曲第一番、落葉松、風の盆、月の沙漠、中国地方の子守歌など

 

 

連絡先 ℡:03-3390-5859 fax:03-3395-3128  植松みどり

           mail: aramasahitokenkyukai@gmail.com

         URL: http://aramasahitokenkyukai.jimdo.com 

 

*  *  *

 

天満敦子さんは、いま、わが国でもっとも評判の高い素敵なヴァイオリンニストの一人です。そのヴァイオリン・コンサート(5月29日)をわが研究会の第二回 「文化デモンストレーション」として、第一回の田嶋陽子さんに続いて企画しました。今回ご協力いただく天満敦子さんは、東京芸術大学大学院で学ばれ、現 在、東邦音楽大学大学院教授です。

天満さんの「望郷のバラード」の旅は、高樹のぶ子『100年 の預言』の女主人公の中に描かれています。多方面に多くのファンを持ち、なかでも小林亜星氏は天満さんのために多くの曲を作っておられます。名器ストラ ディヴァリウスと一体となって奏でられる望郷のしらべの数々は、わが研究会の求める、発言・表現の極致、その喜びを掻き立てます。天満敦子さんの音楽に耳 を傾け、遠くから、近くから私たちの原点、故郷探しの旅に出ませんか。ぜひ、素晴らしい津田ホールで、このヴァイオリンをご堪能ください。


報告

第一回、田嶋陽子さんのトークコンサートに続いて第二回文化デモンストレーション「天満敦子ヴァイオリン・コンサート 望郷のしらべ 遠くから近くから」を行いました。

「石もまた、叫ばん」を標語に文学、芸術、文化を土台に現代社会に向け(特にシニアの方々が)発言・表現する場を創ろうと、荒正人「文化デモンストレーション研究会」では、西荻の町おこしをかね区立図書館で「西荻アカデミア」という講演会と津田ホールでの年一回の文化デモンストレーションを開いています。

今回のテーマ望郷のしらべは、こころのふるさと(home)探しの旅と考えました。こころのいる場所、魂の居場所を無理やり社会から取りあげられてしまった無念を、フクシマをはじめ文学、芸術、文化に探します。英国小説では『テス』などに印象的なhome探しが語られています。皆様はなにをあげられますか。

「望郷のバラード」など天満さんの無伴奏には定評がありますが、また当日のピアノ伴奏が素晴らしかった。一部の最後、ツィゴイネルワイゼンの快心のできには天満さん自身が思わずにっこり、つられて拍手もわいて、まさにat home なコンサートでした。最近、特にストラディヴァリウスが鳴りに鳴っている天満さんです。二部は主に日本の楽曲で、「風の盆」では胡弓の表現をまた「中国地方の子守歌」は天満さんとヴァイオリンが合体し、既成の領域を超えた音が奏でられ心が震えました。

アンコールの「月の沙漠」、照明を落としてもらったので、まるで自分一人が沙漠の月明かりのもとにいるような幻想の中、流れてきた音色の迫力・・・天満さんのヴァイオリンによってこの日多くの方が会場と一体となりながらしかも一人ひとりが演奏と溶け合うという類まれなる経験をしたと思います。発言・表現する刺激となりますように。           (植松みどり記)





【3】

講演:記憶の場「嵐が丘」‐‐時代に切り裂かれた愛

 エミリ・ブロンテ:『嵐が丘』(1847)は、世界十大小説の一つと評価され、日本においてもさまざまにアレンジされ、演劇、テレビなどで上演されている。映像および翻訳本などをもちいてこの作品を楽しく読み取り、社会史的観点から、当時の世界に冠たる英国の社会と人々の姿を知り、未来への影響を探る。そこに文学作品の持つ意味を見出し、喜びの対象とし、発言・表現の場を発見する。


講演者:植松みどり(和洋女子大学名誉教授)

日時:2014年1月25日(土)

場所:杉並区立西荻図書館2階ホール

対象:一般区民ほか

定員:30名

参加費:無料

申し込み先:西荻図書館カウンターまたは電話

     (西荻北2-33-9)電話(03-3301-1670)

申し込み:1月15日(水)より、受付順。

主催:荒正人「文化デモンストレーション研究会」

後援:杉並区教育委員会

【2】

講演&トーク「わが街を知る:西荻にすんだ文芸評論家・荒正人」

 

10月4日(金)から、124日(水)まで、杉並区立西荻図書館で、戦後、西荻を拠点に活躍した文芸評論家・荒正人の生誕百年を記念して、「荒正人展」を開催します。記念イベントとして、荒正人子息、植松みどり、荒このみ「講演&トーク」を以下のように開催します。

 

講演:「文芸雑誌「近代文学」と荒正人」荒このみ(立命館大学客員教授)

トーク:「父・荒正人を語る」植松みどり(和洋女子大学名誉教授) 聞き手・萩原茂(吉祥女子中学・高校教諭)

日時:10月26日(土) 開場 午後1時30分

開演&トーク:午後2時から午後4時

場所:西荻図書館2階ホール

定員:40名

参加費:無料

申込:要予約(先着順) 10月1日より受付開始

連絡先:03-3301-1670

主催:杉並区立西荻図書館

【1】

第一回文化デモンストレーション  

田嶋陽子 歌とトーク

「歌とおんなと戦争

 

日時:2013年10月9日(水)18:30~  

場所:津田ホール

(東京・JR千駄ヶ谷駅前/大江戸線国立競技場駅A4出口)

 

 

 フェミニズムの旗手と呼ばれてきた田嶋陽子さん。実は、そこにとどまらないもっと広い視野から発言しています。「歌とおんなと戦争と」に耳を傾けその思いを聴き取りましょう。

 田嶋さんが歌を通して積極的に発言を始めたのは、60代になってから。いま、その歌唱は心にしみいる素晴らしい表現となっています。田嶋さんの「歌とトーク」を楽しみ、自分のできる発言の方法を考えてみませんか。わたしたちも輝くために。

 

[曲目] 君、死に給うことなかれ、パルチザン(今夜は帰れない)、鶴、ひまわり、   リリー・マルレーン、亡命の歌、美しい昔、他。

 

【主催】ara masahito/荒正人「文化デモンストレーション研究会

 

田嶋陽子さんのトークコンサート、「歌とおんなと戦争と」報告

 

109日に開かれました。歌とトークから、おんあと戦争をテーマにきっちりと発言・表現してもらいました。注。「ひまわり』の美しい映画に秘められた意味を。「今夜は帰れない」「リリー・マルレーン」の切ない繰り返しを。ヴェトナム戦争の愚かさを。「鶴」へ託した想いを。

田嶋さんの当意即妙のトークは、どこに向かうかわからないよう。だが、マスコミでは決して取り上げてもらえないような、従来からの反戦の主張をはっきりとのべていました。慰安婦問題、戦争責任、被災地の救済、拉致家族の解決への提案、そして、憲法9条への改定の動き、特別秘密保護法に対して、きっちりとクレイムを述べました。軍国主義へ向かいそうな現在の日本の状況を、自分の意見で語るという、「発言の場」をしっかりと意識し意見でした。その激しい主張のあとで、あの素晴らしい歌唱がどのように出てくるのかとふしぎなほどの声量、声質で、朗々と、そして、切々と田嶋さん独自の感情をこめて、おんなと戦争の歌を歌いました。→プログラム参照。

 

津田ホールに響く、田嶋さんの歌は、心の癒しとなり、そして、わたしたちに何を表現していけるのか。発言出来るのかを考えるきっかけをあたえてくれました。60歳を超えてからの不断の努力によって勝ちとった歌唱の力、発言の力は、強く心に訴えました。

 

アンケートからは、トークをもっと聞きたかった、歌をききたかッた。と意見は分かれますが、さすが田嶋さん、トークのファンも多く、ここまで、誰も言わないことをはっきりと言ってくれてすっきりしたと書いてくれた人もいます。論が浅いという人には、植松から反論いたします。田嶋さんは文化の視点からのデモをしかけています。オピニオン・リーダーです。テレビでのたけしの25年前の番組が示すように、確かに女性の抱える問題に関して、社会に提起し、その方向を変える力になった、社会通念を導いたと考えられます。それが彼女の表現の仕方、歌の力で人々の心に届きますように。

 だってそうではありませんか。論の確かな(?)論客たちに、たとえば、誰? しゃべって歌えっていったって無理ですよね。両方を野力を使って訴えかけることができるのがすごいのです。その方法を60歳過ぎてから獲得したことに敬服するのです。Hurray for TAJIMA!

 

 植松みどり

10月21日。2013年。

第四回「西荻アカデミア」講演会

(文化、芸術、文学を土台に、特にシニアの方の発言と表現を期待!)

 

 

 


講演:「第二次世界大戦と日系アメリカ人」

時間:2016年1月23日(土)午後2時から3時30分

場所:杉並区立西荻図書館

講師:荒このみ氏(東京外国語大学名誉教授・専修大学講師)

主催:荒正人文化デモンストレーション研究会、主宰 植松みどり

後援:杉並区教育委員会

連絡先:mail addressaramasahitokenkyukai@gmail.com

URL:http://aramasahitokenkyukai.jimdo.com

 

 

 

 

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荒このみ氏

「第二次世界大戦と日系アメリカ人」

 

日系アメリカ人についての戦時体験については戦後長らく沈黙されてきました。

「仕方がない」と耐えしのび、戦後のアメリカ社会で活躍するようになった二世三世たちの歴史について記録写真を見ながら考えます。

 

著書

マルコムX 人権への闘い』 (岩波新書 2009年)

『歌姫あるいは闘士――ジョセフィン・ベイカー』(講談社 2007年)

『アフリカン・アメリカン文学論――「ニグロのイディオム」と想像力』(東京大学出版2004年)

『黒人のアメリカ――誕生の物語』(ちくま新書 1997年)

『西への衝動――アメリカ風景文化論』(NTT出版 1996年)

『女のアメリカ』(花伝社 1987年)

 

翻訳

 

『風と共に去りぬ』1巻から6巻 (岩波文庫20163月完結)

 

 第五回「西荻アカデミア」講演会

(文化、芸術、文学を土台に、特にシニアの方の発言と表現を期待!)

 

 

 


講演:「浮世絵からタイムスリップ〜お江戸に温故知新」

時間:2016年2月20日(土)午後2時から3時30分

場所:杉並区立西荻図書館

講師:牧野健太郎氏(NHKプロモーション上席執行役員/

          公益日本ユネスコ協会連盟評議委員)

主催:荒正人文化デモンストレーション研究会(主宰 植松みどり)

   http://aramasahitokenkyukai.jimdo.com

後援:杉並区教育委員会

 

 

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牧野健太郎(まきのけんたろう)氏

「浮世絵からタイムスリップ〜お江戸に温故知新〜」

 

アメリカ・ボストン美術館の浮世絵2万点のデジタル画像から美術品としての美しさはもとより、江戸からの情報として、江戸の生活やファッション、さらにお江戸の知恵や職人技の素晴らしさなどを読み解く、まるでお江戸にタイムスリップしたように感じる不思議な講演。

 

プロフィール

1956年、福井県生まれ、法政大学社会学部卒。

NHKプロモーション上席執行役員・公益社団法人日本ユネスコ協会連盟評議委員・明治大学・明治大学リバティーアカデミー・NHK文化センター講師

教育番組、アニメーション番組の制作やイベントなどのプロデューサー。2003年よりボストン美術館と共同で制作の浮世絵デジタル化プロジェクトの日本側責任者。